事務員の阪上です。
4月22日、「バリアフリー展2016」に参加させていただきました。
今回この展覧会で特に興味を引いたのは認知症に関するブースでした。
法律に携わる仕事をしている一人として、2007年に起きたJR列車事故に関して、今年の3月に最高裁が出した判決です。
結果として、「家族に責任なし」となり、法的責任は回避されましたが、この問題は特別な問題ではなく、誰にでも起こり得る問題であると思っているからです。(今回のケースでは監督すべきものが自分の置かれている立場を考慮して十分にその監督を果たしたことが認められた為の結果です)
裁判官も述べている様に、見守り体制の重大さを痛感しました。
認知症の症状の一つに徘徊があります。家族が四六時中、認知症の方を見守るのははっきり言って不可能です。
万が一に備えてGPSを使った居場所検索が出来るのに感心しました。小さな端末を認知症の方に持たせる、もしくは靴等に入れておけばスマホ等の端末から即座に検索が出来ると言う物です。
地域の協力が一番大事なのは分かりますが、それにもやはり限界があります。
家族だけで抱え込むのではなく、便利グッズも多用することで少しでも家族の負担を減らすことが出来ればと感じたのも事実です。
講演を聞いていて、講師の方が言った言葉、認知症の方を介護する家族が、介護疲れで「壊れていく」・・・これが一番の不幸であると。
その言葉が今でも心にひっかかっています。
今回は改めて良い経験が出来た事、感謝しています。