権利擁護たかつきさん主催のワークショップαに参加させて頂きました。
今回は高次脳機能障がいの方の事例と知的障がいの方についての事例を検討しました。今回の事例でもそうでしたが、相談事例では『本人の思い』が抜けていることや、不十分であることが多いとのことです。
ワークショップでは、本人の状況・本人の思いがわからないと相談を受ける側も適格なアドバイスもできないということで、相談を受ける側としても、本人の事情を知るためにより踏み込んで相談を聴くべきであるという意見もでました。
成年後見制度の基本理念として「自己決定権の尊重」「残存能力の活用」「ノーマライゼーション」があげられます。本人の権利を保護するとともに本人の自己決定権を尊重していく必要があります。
成年後見制度の利用にあたっては、ご家族も、後見人も本人の状況・本人の思いはどうなのかを常に考えていく必要があります。また、本人の思いを中心に置くことによって、本人にとっても、家族にとっても、後見人にとっても良質な後見活動ができると思います。
今回のワークショップを通じて成年後見制度は本人のためにあるということを改めて考えることができました。