権利擁護たかつきさん主催のワークショップαに参加させて頂きました。
今回は未成年の知的障がい者についての成年後見の事例について事例を検討しました。今回の事例は親はいますが、親権の適切な行使が期待できないケースでむしろ親からの財産的搾取が危惧されるようなケースでした。残念ながらこのようなケースは増えているとのことです。
このようなケースでは親がキーパーソンにならないので、非常に難しいです。親との適切な距離を取ってもらいながら、自立を促していく必要があります。
ただし、成年後見制度は基本的には財産管理制度ですので、限界があります。やはり、支援者の方々の理解が必要になってきます。今回のケースでは、支援者の方々は熱心な方が多かったそうですが、本人を守るという考えが強ぎるあまり、本人へのアセスメントがきちんととれていたとはいいがたい状況のようでした。
このような状況では施設にいる間は確かに守ることはできるかもしれないですが、守るだけではいざ養護施設を出た時に自立ができません。ただ守るだけでなく、失敗体験などもときには経験しておく必要があるという意見もあり、なるほどと思いました。
今回のワークショップでは、未成年者の場合には、特に、自立という観点で養護施設にいる間に守るというある意味一方的な押しつけではなく、本人の力量・思いをしっかり確認し、様々な経験をしてもらうことが、本人のためになるということを改めて気づかせてくれました。