先日の大阪北部地震の折、一時的に電気・ガスが止まりました。
あたりまえのことですが停電のあいだ、空調や冷蔵庫の電源も全て落ちていました。
その後、電気は間もなく復旧しましたが、停電のあいだ、デスクトップパソコンが使えない(=仕事ができない)ことに気がつきました。
、、、いま、私たちの仕事はパソコンがなければ成り立ちません。必要な情報はほとんどすべてパソコンに入っています。「停電のため当面のあいだ業務ができません、、」そんなわけにはいかないよな、、、少し危機感を持ちました。
災害時こそ安定した業務体制の維持が必要だろうし、それこそが関係者の安心に資するのではないかと思いました。先にあった熊本地震の際も、ネットで発信された被災地向けの情報が役に立ったと聞き及びます。仕事でもプライベートでも、災害時にはノートPC・スマートフォンの電力確保が最優先だと思いました。
じつは以前からオフグリッド環境には個人的に興味がありました。ソーラ発電機も少しずつ情報収集をしていたのですが、どれもなかなかの価格で、購入は躊躇していました。しかし、このあいだの地震でオフグリッド環境は業務上必要なインフラであると確信しました。思い切ってソーラ発電機を購入することにしました。
「発電バリバリくん」というものを選びました。こういうネーミングセンス、好きです(笑)
太陽光発電・蓄電の両方ができるもので、災害対策グッズとアウトドア用品も兼ねます。トランク型になっており、開けると中が全面ソーラーパネルになっています。電力残量が一目で分かるよう、メーターがついています。
先日、スノーピーク箕面自然館にデイキャンプに行って試運転してきました。「発電バリバリくん」はちょうどスーツケースくらいの大きさです。正直にいいますと、「こんなもので本当に電気がつくれるのかな、、、」と思ってました。しかし、期待を大きく上回る性能を発揮してくれました。
PCを操作しながら充電していても、一向にバッテリーが減りません。省エネモードOFFで快適に使うことが出来ました。感覚的にはコンセントから給電しているのと変わりませんでした。
バリバリくんの良いところはソーラーパネルで発電しながらでも使えることです。停電が長引いていたとしても、発電機が壊れないかぎり半永久的にパソコンやスマホを使い続けられます。災害時にずっと通信手段が確保できるのは、なんといっても心強いです。
携帯用の小さな冷蔵庫でも試してみました。スマホ充電と冷凍庫への給電を同時に行っても、3時間以上頑張ってくれました。生のお肉を入れておいても大丈夫そうで、釣りやキャンプでも活用できそうです。冷蔵庫だけでなく、いろいろな電気製品と組み合わせて使い方を工夫できそうです。
気になるのがバリバリくん本体の温度でしたが、屋外で使用してもそれほど熱くなりませんでした。
発電バリバリ君で一番気に入ったポイントは、サイズや重量感です。コードも本体の中にしまえて、スマートに収納できます。見た目は小ぶりなトランクでで、収納場所や運搬中の車内スペースを圧迫しません。重たいですが持ち歩きもできます。発電にあたって動力やオイルを使わない点も、安心・安全だと思いました。
ネット上の情報では、実際に地域の各家庭のために備品として購入した町もあるそうですが、これはぜひ、ご高齢者やお子様のいる家庭に災害時の備えとしておすすめしたいです。少々お値段が張る製品なのですが、将来的には事務所スタッフにも1人1台用意したいと思います。
今回の災害で「常に情報を仕入れ・備えておくことの重要性」を改めて認識しました。
万が一へのそなえは、いまの安心に繋がるだけでなく、来たる未来の日常にとって欠かせないものになることもあります。
強引かもしれませんが、ソーラ発電環境は「将来の安心を提供する」という私たちの仕事とも関係があると思いました。将来に渡って地域の方々の道先案内人となれるよう、今後も様々な観点から情報収集していきたいと思います。