権利擁護たかつきさん主催のワークショップαに参加させて頂きました。
今回は、前回(不参加の回)の続きの議論が印象的でした。
本人は筋ジストロフィーの方で、入院して介護を受けている状態ですが、自宅での訪問介護を希望しており、希望のとおりに訪問介護等の体制を整えて自宅での介護に切り替えようとしたときに、病院から具体的な説明もなしに動かしたら死ぬと言われ退院を認めてくれず、自宅の医療を依頼していた医者も意見をくつがえしたという場合、できるだけ本人の要望に応えたいがどうすべきかという問題でした。
議論のなかには、死ぬことを前提としているのはおかしいし、退院をさせない、つまり本人の意思に反して病院に拘束することに対する説明を求めるべき、とする意見や、
病院の言う通り移動の過程で死ぬというような状態なれば、自宅で充分なケアの環境を作れるとは思えず、万が一のことがあれば自殺幇助にあたらないにしても過失が問われる可能性があるという意見がありました。
後見は可能な限り本人の意思を尊重する必要がありますが、今回のケースのように生命のリスクがあるような場合には無理に病院を退院し、自宅への医療に切り替えるということはできないし責任を負いきれないと考えます。
私自身は、今回のケースでは病院から具体的に説明を求めて、本人を説得する方向でいくしかないのではないかと思いました。
今回のように本人の意思と本人の保護が対立する場合にはジレンマを感じますし、どのように動くべきか判断しにくい場合もあります。
そのような場合にも、色々な意見を聞くことで、自分なりの考えをもつことが大切であると感じました。