インタビュー

【動画あり】運送や物流など軽貨物業の会社を設立した「株式会社ホープ」代表取締役の春田雄哉さん

投稿日:2023-05-09 更新日:

今回のインタビューは、弊所に株式会社設立の登記をご依頼くださった「株式会社ホープ」代表取締役の春田さんです。

引越しをメインに、運送や物流など軽貨物業行う春田さんは、大手引越し業者で培った経験と、マーケティングの知識を活かし、低価格で高品質なサービスを提供。

ただ引越し作業やお荷物を運ぶだけではなく、仕事を通じてお客様との関わり合いを大切にすること」をモットーに、引っ越しにまつわるお客様のお困りごとを解決する新たな事業の展開を目指していらっしゃいます。

現在の運送業を始める前のキャリアを教えてください。

僕が社会に出て初めてした仕事が引越しのアルバイト。16歳〜18歳まで約3年間、ずっと引越し屋さんで働いていたんですが、そこを辞めてから入社した会社に14年間勤めました。

勤続が長くなるにつれて、売上なども見るようになるんですが、あまり先行きの明るい業界じゃないな、と思うようになったんです。

このまま仕事を続けても、40歳・50歳になった時、会社がなくなってるんじゃないか、そんなふうに不安を感じるようになりました。

その当時は、ずっと事務所にいてデスクワークのみだったので、外に出る仕事、例えばトラックなんかで運転する仕事をしてみたいな、と思うようになり、在籍中に大型免許を取得。その会社を退職して、転職活動を始めました。

ただ、トラックの長距離ドライバーになるとなかなか家に帰る時間も無くなるし、当時まだ2−3歳だった子供との時間が取れなくなることがネックに。結局、転職活動中にアルバイトをしていた引越し会社に就職することになったんです。

家族を大切にしたいという気持ちが強かったのですか?

そうですね。昔はそうでもなかったのですが、歳を取るにつれて「家族と過ごす時間を大事にしたい」という気持ちが大きくなっていきましたね

長距離ドライバーになりたくてせっかく大型免許を取ったんですが、家族を優先した結果、大手引越し会社に就職することを決めました。

でも結局、大手引越し会社での仕事もものすごくハードで、気がついたら家族と過ごす時間がまた少なくなっていて。そこで、「いっそのこと独立して引越しの事業をやりたい」と思ったんです。

色々と調べた結果、「赤帽」が一番はじめやすく、独立するためのハードルが低いことがわかったので、東大阪の本部に何度か足を運び、最終的に決断しました。

サラリーマンよりも独立を選ばれたのですね。

はい。家族と一緒に過ごす時間を大切にしたい、というのもありましたが、サラリーマンではどうしても年収の上限が決まってしまいますよね。

特に転職したばかりである程度の給料を担保してもらうのって、やはり難しいじゃないですか。

仕事の裁量もある程度自分で決めることができて、ある程度の収入を得るには、もう独立しか道はない、と。

勤めていた引越し会社は業界最大手だったんですが、常に人手不足なので、採用も来るもの拒まず。値段の付け方も、繁忙期になると一気に価格が跳ね上がる。

正直、「お客さんの立場だったら頼みたくないな」とか「この内容でこの金額…」なんて思うこともありましたね。

その点、赤帽は比較的安いと認知されている部分もあるので、ある程度ちゃんとしたものを低価格で提供できれば勝算はあると思いました

独立後は1年ほどで、軌道に乗った感じです。

独立してお客さんが定着するまでは、不安ではなかったですか?

もちろん、最初はどうしようかなって考えていたんですが、赤帽では始めてから半年間は優先的に仕事を振ってもらえるというシステムがあったので、その半年間の間に集客をしっかり固めました。

Googleの口コミを集めたり、サイトを更新したり、SNSで情報収集したり。効果が大きかったのは暮らしのマーケットに登録をしたことですね。

登録店舗ごとにコンサルタントがついてアドバイスをくれるので、参考にしながら色々試行錯誤していたら、徐々に予約が増えるようになりました。

マーケティングの知識も多少あったので、「こうしたら予約につながるだろうな」というのは、なんとなく感覚でわかりました。

運送業はアナログな業界、というイメージがありますが…。

そうなんですよ。特に個人では、WEBやSNSなどを活用してデジタルマーケティングをされている方ってかなり少ないので、そこに勝算があるなっていうのは感じていましたね。

マーケティングの知識は14年間勤めていた会社の仕事で身についたものなので、その時の経験が思わぬところで役に立ちました

今回法人成りをされたということは、その後も順調でしたか?

2年間、個人事業主としてやってきたんですが、軌道に乗ってくると断らないといけない案件が増えてきたんです。

最初は単身の引っ越しが多かったのですが、徐々にファミリー案件のご予約もいただけるように。

そうなると、やっぱり僕1人での対応には限界があって、人を増やすことを検討し始めました。

そして2021年の3月に1人、2022年にも1人増えて3人になったので、今後法人として組織化していくためには、やはり社会保険とか最低限の整備が必要になると考え、株式会社設立を決意したという経緯です

株式会社を設立して、プレッシャーは感じますか?

法人設立は2023年の1月4日、社名は株式会社ホープにしました。

社員は現在僕を含め4人。正直、「株式会社」にしたことでそこまで大きな変化を感じることはないのですが、法人であることを一番意識するのはやはり経理面ですね。

現金商売なので、売上など程よく適当に処理をしていたこともあったんですが、やはり法人になるとそうはいかない。今まで以上にしっかりとやっていかないとダメだなと痛感しています。

また、受注型の商売なので、常に走り続けないといけない、という点にプレッシャーを感じますね。

引っ越しに関しては、繁忙期と閑散期の差が激しいので、5月頃の繁忙期明けから秋にかけては、やはり引っ越し以外の仕事も増やしていきたいなと思います。

引っ越しって、荷物を運んで終わり、ではなくて、不用品の回収やエアコンの取り付けなど、引っ越しにまつわるお困りごとって意外とたくさんあるんですよね。

そういったお客様のお困りごとに会社として対応できたらいいなと考えています。

今後のビジョンをお聞かせください。

もちろん、人を増やしていきたいという想いもあるんですが、まずは引っ越し部門、運送部門、不用品部門、など、現状ごちゃまぜになっている事業を区分けして、たくさんの柱を作っていきたいですね。

事業として確立させて、お客さんの要望を一つずつ拾っていくことができたらいいなと思います

また、元々僕はプレイヤーなんですが、マネジメントの方にも注力して、いろんなつながりを作ることで、将来的には幅広く集客していけるようになりたいと思います。

現場には出れる限り出続けたいなと思いますが、体力勝負の仕事ですので。歳には勝てない、というのも法人化をした理由の一つですね(笑)。

振り返って、独立されてよかったですか?

そうですね。繁忙期は本当に忙しくて全然休みも取れなかったりするんですけど、自分の裁量で決めることができるので。そういう意味では自由にできるし、サラリーマンの時のストレスとは比べ物にならないくらい、少なくなったと感じています。

また、当社の売りは、暮らしのマーケットの引っ越し部門で2年連続金賞を受賞していること!それを聞いたら、お客さんも安心しますよね

暮らしのマーケットの口コミは、実際に利用したお客さんしか投稿ができない仕組みなので、そういったものを見ていただけると、非常に安心して使っていただけるんじゃないかなと思います。

法人化にあたり、弊所の対応はいかがでしたか?

やはり会社設立ってわからないことだらけなので、聞いたことに的確に答えていただけて、とてもスムーズに進みました。物腰も柔らかくて、「なんでも聞いて!」という雰囲気を出してくださっているので、本当に安心してお願いできました。

お客様への想い、そして家族を大切にしたい、という想い。独立後短期間で事業を軌道に乗せることができたのも、人とのつながりを大切にする春田さんのお人柄があってこそだと感じました。この度はインタビューをお受けいただき、ありがとうございました。

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