1.当事務所にご依頼いただく前、どんなことで悩んでいましたか。
引きこもりで近隣トラブルを抱えた兄(51歳)のことで、悩んでおりました。
父親は数年前より施設に入所しております。
母親は他界しており、私も結婚して他県に住んでおります。
兄のことではすでに民生委員さん、警察、社協、地域の保健相談の精神科医には相談しており、現状はどうにもできないことは分かっておりました。
法律の力で兄を良い方向に持っていけることはできないか等相談できる法律家を探しておりました。
2.当事務所を知ったきっかけを教えて下さい。
ママ友が趣味を通じて元々交流のあった木村ご夫妻が、ご夫婦で司法書士で「私の実家と同じ箕面市で司法書士事務所を経営しているよ」と紹介してくれました。
3.当事務所を知ってすぐに依頼されましたか?依頼を検討する際、懸念したこと、不安だったことはありますか?
プライベートな交流で木村ご夫妻の人柄も知っている友人の紹介だったので、躊躇なくプライベートな家庭事情もまずは相談してみよう、と思えました。
とりあえず簡単にママ友から木村先生に内容を伝えてもらい、木村先生も調べて下さり、「(兄の相談は)最終的には社協や市の管轄になるだろう。」とのことでしたので、その件はそこで終えました。
4.いろいろな選択肢があるなかで、当事務所にご依頼いただく決め手になったことは何ですか。
兄が突然死という形で実家で急死したことです。
空き家となった実家の隣の敷地の人が「もし実家を手放すなら売ってほしい。すぐにじゃなくてもいい。建物は壊して駐車場にしたい。」と打診がありました。
本来なら、実家は父親名義のものですし、父親が亡くなって相続してから、売買を考えようと思っていました。
しかし築40年で手入れをしていない実家は老朽化が想像以上に激しく、すでに瓦が何枚か剥がれて近隣に迷惑をかけていました。
放置しているとそれ以上の被害をもたらす可能性がある大変危険な状態でした。
実家に色々手を加え維持するよりも、ゆくゆくはこれまでの事情を知った上で土地が欲しいといってくれる隣の人に譲るのがベストだろうと思いました。
ただ、父親は兄のこれまでのトラブルをあまり把握していません。
父親の体調も心配ですし、これから実家を整理、取り壊し、譲渡するのは父には負担に思えました。
それに、今後もし父の判断能力が低下してしまったら、途中で手続が止まってしまうかもしれないと聞きました。
「これは、私が動かなければならないな、、」そう考えました。
まずは私に生前贈与してもらい、それ以降私が手続きを進めることが、もっとも最短でスムーズにいく方法だと判断しました。
贈与税のことは木村先生が連携している税理士に相談し、相続時精算課税を使えば負担が少なくなることを確認できました。
父も納得してくれました。
「兄の事情を知っている木村先生にお願いしよう」と迷わず思えました。
5.実際にご利用されての満足度・ご感想等お聞かせ下さい。
父親との顔合わせだけを予定してた日に、父親の調子を見て大丈夫ということでしたので、その日に面会質問による、意思確認の手続きをして頂けました。
機転を利かせて早急に対応していただいたことにより、その後の不動産売買の手続きがスムーズに進めることができ、お隣さんにも誠意が示せてとても助かりました。
今年は箕面市全体に大きな被害をもたらした地震もあり、またその後も記録的大雨、記録的猛暑に続き、次々と台風も上陸し、人間にも家屋にも過酷な異常気象が連続で押し寄せて、人にも家にもダメージを与えています。
工事業者やお隣の方の都合で家を取り壊すまでまだ少し期間があり心配もありますが、それでなにかあったとしても、自分は出来る限りのことを早急に対応した、と言うことができます。本当に感謝です。
それとは裏腹に、こういう形で父が一生懸命働いて手に入れた実家を娘の私の判断で、自分を育ててくれた実家を生前に貰いうけ、早々に手放す手続きを進めるということに複雑な思いもあります。
木村先生を頼られる方々の中には、自分が亡くなった後のことを考えて、という方もいらっしゃると思います。考えたくない、考えられない、そんな人も多いと思います。
しかし、当事者が何もせずにいなくなれば、困るのは残された家族です。
突然来るかもしれない、自分のもしもを想定して考える、それはそばにいる人間の心の負担に配慮した、とても素晴らしいことだと私は思います。
今回のことで木村先生はただ手続きだけを進めるだけではく、依頼者の希望と安心を考え、一緒に進めてくれる方たちだと、私は思いました。
お世話になり、ありがとうございました。また何かありましたら相談させて下さい。
貴重なご意見ありがとうございました。